2020年2月2日日曜日

conkyのメモリー使用量がマイナス値の表示になる不具合

conkyのメモリー使用量がマイナス値の表示になる
システムのリソースのモニタリングとしてconkyを使用している。去年からconkyのメモリー使用量の表示がマイナス値となる不具合が発生していた。

調べてみた結果、conkyの不具合が原因となっていることが分かった。この記事では、このconkyの不具合についてまとめておく。


不具合が発生する環境と症状
一応、このconkyの不具合が発生する環境を書いておく。ネット上の情報では、2019年8月ごろからconky v1.11.5のバージョンで発生している様子。

  • conkyのバージョン:1.11.5-2
  • Kernel:Linux 5.4.10 (Arch Linux)
  • Memory:CFD W3U1333F-8G x2
  • MB:ASUS P8Z77-M PRO

また、メモリー使用量がマイナス表示となってしまうconkyのスクリプトを抜粋しておく。$mem変数がマイナス値となっている原因の変数。
MEM: $alignr${color lightgrey}$memperc% ($mem/$memmax)${color }

メモリー使用量がマイナスになるのは、不定期で断続的。「一時的にマイナス表示になったかと思うと、すぐにプラスの値に戻る」のような状態を繰り返す。

実際にメモリー使用量がマイナスになると、以下の画像のような表示になる。「-8.22 GiB/15.3 GiB」って…


conkyのメモリー使用量がマイナス値になる原因
調べてみた結果、この不具合はconkyのバグが原因となっていることが分かった。ちょうど同じ時期にメモリーのハードウェア的な不具合が発生していたので、最初はその故障と関係しているのかと思ったけど、どうやらconkyのソフトウェア的な不具合に起因しているみたい。

このバクについて詳しく説明されているページは、例えば「Negative RAM Usage · Issue #877 · brndnmtthws/conky · GitHub」

また、このページにconkyのメモリー使用量の値が、大きくなったり、小さくなったり不自然に上下しているという症状も報告されている。「linux - Negative ram on conky - Super User」にも、conkyのメモリー使用量がマイナス値になる不具合が、同様に報告されている。


conkyのメモリー使用量表示の挙動がおかしくなっているこの不具合については、ユーザー側ではどうすることもできない。したがって、バグが直されたバージョンのconkyがリリースされるのを待つしか無さそう。


参考:

[1]Arch Linux インストール (デスクトップ環境・カスタマイズ編) | 各種ソフトウェアのインストールとカスタマイズ | 普段使いのArch Linux

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