2018年11月12日月曜日

LinuxでIPv6接続できているか確認する方法

LinuxでIPv6接続できているか確認する
LinuxでもIPv6接続で利用している人はあまりいないかもしれない。IPv6接続はインターネット回線の速度を速くしてくれるが、Linuxユーザーだと回線速度を必要とするオンラインゲームや、定額制動画配信(SVOD)などの利用者が少なくIPv6の必要性を感じるユーザーが少ないと思う。

また、IPv6接続を使うと固定IPv4アドレスが使えなくなってしまうので、Linuxを使って固定IPv4アドレスでサーバーを運営している人が多いのも、LinuxでIPv6が広まりにくい原因の1つだと思う。

最近のLinuxであれば、どのディストリビューションであってもデフォルトでIPv6接続を利用できるようになっている。LinuxユーザーでIPv6接続を導入しているユーザーは多くないかもしれないが、LinuxでIPv6接続できているか確認する方法を、この記事にまとめておく。


IPv6の設定が有効になっているか確認
IPv6接続が有効になっているかどうかは、Linuxのカーネルパラメータを調べることで確認できる。ほとんどのディストリビューションでIPv6接続の設定は有効になっていると思うが、念のため確認しておく。

Linuxのカーネルパラメータは、sysctlコマンドから確認できる。以下のように、「disable_ipv6」の項目が無効になっていることを確認する。これらの、パラメーターが「1」になっていると、IPv6が接続が無効に設定されている。
$ sysctl -a --pattern disable_ipv6

net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 0
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 0
net.ipv6.conf.enp3s0.disable_ipv6 = 0
net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 0

Linuxのカーネルパラメータの設定を変更することで、IPv6接続を無効にすることができる。しかし、IPv6接続が有効になっていることが前提となっているアプリケーションもあり、カーネルパラメータを変更して、IPv6接続を無効にしてしまうと正しく動作しなくなるアプリケーションも存在する。したがって、カーネルパラメータからIPv6接続を無効にする場合は、注意が必要。


IPv6アドレスが取得できているか確認
IPv6接続が有効になっていることが確認できたら、IPv6アドレスが取得できているか確認する。LinuxのIPアドレスはipコマンドを使って確認できる。

以下のように、「ip a」で全てのインターフェイスのIPアドレスを表示できる。IPv6アドレスが取得できていると「inet6 (IPv6アドレス)scope global ...」のように、「グローバルのIPv6アドレス」が表示される
$ ip a

1: lo:  mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 ::1/128 scope host 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp3s0:  mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
    link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.10.2/24 brd 192.168.10.255 scope global noprefixroute enp3s0
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope global dynamic mngtmpaddr noprefixroute 
       valid_lft 290sec preferred_lft 290sec
    inet6 xxxx::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope link 
       valid_lft forever preferred_lft forever

IPv4接続しかない場合は、以下のように「inet6 (IPv6アドレス) scope link ...」のように、「リンクローカルのIPv6アドレス」のみしか表示されない
$ ip a

1: lo:  mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 ::1/128 scope host 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp0s3:  mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
    link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 10.0.2.15/24 brd 10.0.2.255 scope global dynamic noprefixroute enp0s3
       valid_lft 86295sec preferred_lft 86295sec
    inet6 xxxx::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 scope link noprefixroute 
       valid_lft forever preferred_lft forever

外部サイトでIPv6接続できているか確認する
IPv6アドレスが取得できていることが分かったら、外部サイトを使ってIPv6接続できているか確認をする。IPv6接続の確認は、「あなたの IPv6 をテストしましょう。」のサイトから確認できる。

Google検索で「ipv6 確認」というキーワードで検索しても、以下のようにサイトがヒットすると思うので、Google検索からアクセスしてもよい。


サイトにアクセスすると、自動的にIPv6接続できているか確認できる。IPv6接続に成功していると、以下のように「一般のインターネット上で見えるあなたの IPv6 アドレスは…」の項目に、IPv6アドレスが表示される。


IPv6接続できていない場合は、以下のように「IPv6アドレスが検出されませんでした」と表示される。



参考:
[1]Windows 10でIPv6接続できているか確認する方法 | 普段使いのArch Linux

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