ISP規制でIPv6は遅くなるのか?
インターネット回線の速度が遅くなることで有名なISP規制。混雑する時間帯に、インターネット回線を使いすぎて負荷をかけると、回線速度に制限をかけられてしまう。ISP規制が無い時は数十 Mbpsの速度が出ている回線でも、ISP規制がかかった瞬間に数 Mbps〜数百 kbps程度に、回線速度が落ちてしまう。
しかも、ISP規制のひどい点は、特に通知されず規制がかかってしまう点。携帯電話の回線のように、月の上限容量などが決まっていれば分かりやすいが、インターネット回線の速度規制にはこのような仕組みが無い。
この記事では、IPv6接続であってもインターネット回線を使いすぎると、ISP規制がかかってしまうのか検証してみた。
検証に使用したのは、BIGLOBE光のマンションタイプの回線。ISP規制をかけて回線速度を遅くすることで有名なBIGLOBE光。IPv6でもBIGLOBEのISP規制がかかり回線速度が遅くなってしまうのか、記事にまとめた。
回線速度を測定した環境
今回、IPv6の回線速度を測定した環境は、以下の通り。BIGLOBE光 IPv6接続
- プロバイダー:BIGLOBE
- 契約回線:BIGLOBE光マンションタイプ(フレッツ光ネクスト隼)
- マンション内配線:光配線方式
- IPv6接続方式:IPoE、v6オプション(MAP-E)
- 光電話の契約:なし
- IPv6対応ルーター:NEC Aterm WG2600HP3(ファームウェアバージョン:1.2)
- LANケーブル:カテゴリー5e以上
回線に負荷をかけた時の回線速度の測定結果
今回、HTTP接続でファイルダウンロードして回線に負荷をかけた時に、回線速度が遅くなるかどうか検証した。以下の画像が、検証の結果。一番下のグラフが回線速度の推移のグラフ。回線速度の単位はMB/s表示なのでMbpsに直すには、x 8すればよい。
2018年9月22日(土) 午後10時ごろ
インターネット回線が込んでISP規制がかかりやすい夜の10時ごろに検証を行い、50 GByte以上ファイルをダウンロードし続けたが、回線速度は全く落ちなかった。常時、30 MB/s(240 Mbps)以上の回線速度がで続けていた。
常時240 Mbps以上の速度でファイルをダウンロード出来てしまうと、パソコンの処理能力がボトルネックになったりする可能性もあるので、処理能力が十分あるパソコンが必要。
この程度の回線使用を何度も行っているが、未だに回線速度は落ちたことがない。したがって、IPv6接続を使っていれば、ISP規制によって回線速度が遅くなることはないと言えそう。
今後も回線に負荷をかけた利用をして、規制がかかるか検証を続けていく。これだけハードな使い方をして、回線速度がびくともしないので、IPv6接続についてはISP規制がかかることは無いと思う。
[1]【BIGLOBE光】夜間にIPv6は遅くなる?混雑時の回線速度測定結果 | 普段使いのArch Linux
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