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2018年5月12日土曜日

メディア作成ツールでインストーラーの作成に失敗したUSBメモリをフォーマットする方法

メディア作成ツールでインストーラーの作成に失敗したUSBメモリをフォーマットする方法
メディア作成ツールでWindows 10のインストーラーの作成に失敗すると、USBメモリのフォーマットができなくなってしまった。

通常USBメモリはWindowsのエクスプローラーから、フォーマットできるが、メディア作成ツールで失敗したUSBメモリは、エラーが出てフォーマットできなくなってしまった。

試行錯誤した結果、diskpartを使ってコマンドでフォーマットすると、問題なくフォーマットできることが分かった。この記事では、メディア作成ツールでエラーを起こしたUSBメモリをフォーマットした時の症状と、メディア作成ツールでエラーを起こしたUSBメモリのフォーマットの方法について、まとめておく。


メディア作成ツールでWindows 10のインストーラーの作成に失敗した時の症状
メディア作成ツールでWindows 10のインストーラーの作成に失敗した時に出たエラーは、以下のようなエラー。

「このツールの実行中に問題が発生しました 理由は不明ですが、お使いのPCでこのツールを実行することができません。引き続き問題が発生する場合は、カスタマーサポートに連絡する際にエラーコードをお伝えください。エラーコード:0x80004005 - 0xA001A」


このエラーが出たUSBメモリをエクスプローラー上で開こうとしてみる。メディア作成ツール上でエラーが出たUSBメモリ(ここでは、USBドライブ D:)をダブルクリックしてみる。


すると、以下のように「USBドライブ (D:) にディスクを挿入して下さい。」というメッセージが出て、USBメモリを開くことができない。


エクスプローラー上で、エラーが出たUSBメモリをフォーマットしてみる。USBメモリ右クリックして、右クリックメニューの中から「フォーマット」をクリック。


フォーマットのウィンドウが開くので、内容を確認して「開始」をクリック。


フォーマット前の確認メッセージが出てくるので、「OK」をクリック。


しかし、「Windows はフォーマットを完了できませんでした。」というメッセージが出て、フォーマットできない。こうなってしまうと、USBメモリを開けないし、フォーマットもできないしでUSBメモリが使えなくなってしまう。


メディア作成ツール上でエラーが出て使えなくなってしまったUSBメモリをフォーマットする方法
色々と試行錯誤した結果、diskpartコマンドを使えば使えなくなってしまったUSBメモリをフォーマットできることが分かった。

diskpartはコマンド上でフォーマットを実行するツール。Windowsを使っていると、コマンドによる操作に慣れていない人が多いかもしれないが、以下の手順通りにコマンドを打てばUSBメモリがフォーマットできるので、ぜひトライしてみてほしい。

Windows 10上でコマンドを使うため、Window PowerShellを管理者で起動する。起動するには、Windowsロゴ(かつてのスタートボタン)を右クリックして、右クリックメニューの中から「Windows PowerShell (管理者) (A)」をクリックする。


すると、PowerShellが起動する。


あとは、以下のコマンドを入力していく。「キーボードで文字(= コマンド)を入力して、エンターを押す」を繰り返していく。スペースも重要であるため、スペースも見落とさずに入力する。

コマンドの内容は、以下の通り。まず、「diskpart」と入力してエンター。先頭の「PS C:\Windows\system32>」や「DISKPART>」は自動で表示されるので、入力する必要はない。

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

PS C:\Windows\system32> diskpart ←を入力して、エンターを押す。

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.17134.1

Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: DESKTOP-LHR00KD

次に、「list disk」と入力してエンター。これで、PCに接続しているディスクがリストアップされる。

DISKPART> list disk ←を入力して、エンターを押す。

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン           476 GB      0 B        *
  ディスク 1    オンライン          7728 MB  7726 MB        *

リストアップされたディスクの中から、ディスクのサイズを元にしてUSBメモリを探し出す。ここでは、476 GBのサイズの「ディスク0」がWindows 10がインストールされたSSDディスク。7728 MBの「ディスク1」がUSBメモリ。

USBメモリのディスクを選ぶために、「select disk 1」と入力してエンター。ここの数字は先程調べたUSBメモリのディスクの番号とリンクしている。USBメモリのディスク番号以外の数字を入力してしまうと、他のディスクがフォーマットされてデータが消去されてしまうため、注意!

DISKPART> select disk 1 ←を入力して、エンターを押す。

ディスク 1 が選択されました。

「detail disk」と入力してエンター。これで、セレクトしたディスクの詳細を表示できる。表示された内容を確認して、選択したディスクがフォーマットしたいUSBメモリであることを確認する。

DISKPART> detail disk ←を入力して、エンターを押す。

JetFlash Transcend 8GB USB Device
ディスク ID: {61789B8D-5C55-4D93-A3C4-BD6A679393F2}
種類       : USB
状態       : オンライン
パス       : 0
ターゲット : 0
LUN ID     : 0
場所のパス : UNAVAILABLE
現在の読み取り専用状態: いいえ
読み取り専用  : いいえ
ブート ディスク  : いいえ
ページ ファイル ディスク  : いいえ
休止状態ファイル ディスク  : いいえ
クラッシュ ダンプ ディスク  : いいえ
クラスター化ディスク  : いいえ

  Volume ###  Ltr Label        Fs    Type        Size     Status     Info
  ----------  --- -----------  ----  ----------  -------  ---------  --------
  Volume 4     D                       リムーバブル          0 B  使用不可

あとは、「←を入力して、エンターを押す。」と書いた行のコマンドを入力して、エンターを押していく。

DISKPART> clean ←を入力して、エンターを押す。

DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。

DISKPART> create partition primary ←を入力して、エンターを押す。

DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。

DISKPART> active ←を入力して、エンターを押す。

DiskPart は現在のパーティションをアクティブとしてマークしました。

DISKPART> format fs=fat32 ←を入力して、エンターを押す。

  100% 完了しました

DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。

DISKPART> exit ←を入力して、エンターを押す。

DiskPart を終了しています...
PS C:\Windows\system32>exit ←を入力して、エンターを押す。

フォーマットが終了して、最後のexitでPowerShellが終了する。

コマンドを入力している時のスクリーンショットを一応載せておく。コマンドの入力と実行に成功していると、PowerShellの画面は以下のような表示になる。



これで、diskpartによるUSBメモリのフォーマットは終了。


参考:
[1]Windows 10 のダウンロード

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