VLC 3.0へのアップデートでWayland上でのフリーズ問題が解決
2018年2月9日にVLC 3.0が公開された。VLC 3.0になり、SMB、FTP、SFTP、NFSプロトコルのサポート、360度ビデオ、3Dオーディオ、HDRへの対応、HDオーディオコーデックのHDMIパススルーへの対応など、非常に多くの機能が追加れた。VLC 3.0へのアップデートで、個人的にうれしかったのは、Wayland上でのフリーズ問題が解決されていたこと。VLC 2.xまでは、Waylandをディスプレイサーバーとして使い、VLCで動画再生中にシークバー上にマウスポインタを持ってくると、VLCがフリーズする問題が発生していた(「Wayland上でVLCがフリーズする | 普段使いのArch Linux」)。
この記事では、Wayland上でVLC 3.0を使う方法と実際の動画再生の様子を紹介する。
Wayland上でVLC 3.0を使う
Wayland上でVLC 3.0を使う方法を確認しておこうと思う。まず、使っているディスプレイサーバーの種類がWaylandか確認する。確認は、$XDG_SESSION_TYPEの環境変数の値を見れば分かる。変数の値がwaylandであれば、ディスプレイサーバーとしてWaylandを使っていることになる。
$ echo $XDG_SESSION_TYPE wayland
もし、x11と返ってきたらWaylandにディスプレイサーバーを変更する。デスクトップ環境がGNOMEの場合、ディスプレイサーバーはログイン画面において変更できる。
ログイン画面でパスワードを入力する時に、歯車マークをクリックすることでディスプレイサーバーの種類を選べる。Waylandを使うためには、何もついていない「GNOME」を選択してからパスワードを入力してログインする。
ディスプレイサーバーがWaylandになったら、VLCで動画を再生してみる。VLCの「ビデオ」の設定は、以下の通り。ディスプレイの「出力」が「自動」、「デインターレース」が「自動」になっているか確認する。
この設定を確認した上で、動画を再生してみる。以下のスクリーンキャストの様にシークバー上にマウスポインタを動かしても、フリーズすること無く動画を再生できる。
Waylandは今までディスプレイサーバーとして使っていなかったが、VLCのフリーズもなくなったし、Fcitxも使えるようになったので、これを機にディスプレイサーバーをX11からWaylandに変更しようと思う。
参考:
[1]Official download of VLC media player, the best Open Source player - VideoLAN
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