GNOME 3.28インストール｜GNOME 3.28の特徴と変更点

GNOME 3.28をインストール

2018年3月14日に、GNOME 3.28がリリースされた。先日、Arch LinuxでもGNOME 3.28パッケージの提供が開始されたため、早速GNOME 3.28をインストールしてみた。

GNOME 3.28ではデフォルトのフォントのCantarellフォントがアップデートされたり、ファイルブラウザ（Nautillus）に新しい機能が追加されたりしている。

GNOME 3.28は、Ubuntu 18.04 LTS（Bionic Beaver）⁠のデフォルトのデスクトップ環境として採用されることとなっており、多くのLinuxユーザーが使うことになるためその注目度も高い。（「UbuntuでUnityが廃止されGNOMEが復活 | 普段使いのArch Linux」）

この記事では、GNOME 3.28でアップデートされた内容について気になったところを紹介する。

Cantarellフォントのアップデート

GNOMEではデフォルトのフォントとして、Cantarellフォントが使わている。GNOME 3.28へのアップデートでは、このCantarellフォントが更新された。

GNOME上では、ウィンドウタイトルやファイルブラウザ（Nautilus）上で表示されるファイル・フォルダ名は、Cantarellフォントが使われる。（日本語部分については、別途インストールした日本語フォントが使われる。）

今回のアップデートでは、フォントの形・すき間が修正されより読みやすいフォントとなった。また、新たにライト、エクストラボールドのウェイトが追加された。

GNOMEのウィンドウタイトルなどで使われているフォントは、Tweaks（gnome-tweaks）から確認できる。Tweaksを開き、サイドバーの「フォント」をクリック。ここから、GNOMEで使われるフォント種類の確認、フォントの種類の変更ができる。また、このウィンドウからヒンティングやアンチエイリアスの設定も行える。

ファイルブラウザ（Nautilus）にお気に入り機能が追加

GNOMEのデフォルトのファイルブラウザであるNautilusに、お気に入り機能（Star）が追加された。ファイルやフォルダにStarマークをつけると、Nautilusのサイドバーから簡単にアクセスできるようになる。

Star機能の使い方が少し分かりにくかったので、一応解説しておく。まず、NautilusでStar機能を使うには、Nautilus上の「Starの列」を表示させる必要がある。

「Starの列」を表示させるには、「列の見出し（名前、サイズなどの箇所）」を右クリックして「Star」のチェックボックスをオンにする。

すると、Nautilus上に「Star」の列が表示される。「Star」に指定したいファイルの「星マーク（☆）」を、クリックするとお気に入りのファイルとして指定できる。

ファイルとフォルダを、「Star」に指定する方法はもう一つある。ファイル自体を右クリックして、右クリックメニューを表示させる。右クリックメニューの中の「Star」をクリックすると、選択したファイルを「Star」に指定できる。

お気に入りに指定したファイル及びフォルダは、Nautilusのサイドバーの「Starred」をクリックすることで一覧表示させることができる。「Star」に指定したファイルやフォルダは、このウィンドウからすぐにアクセスできるようになる。

Usageの追加

システムモニターアプリケーション（gnome-usage）が、新たに追加された。（Apps/Usage - GNOME Wiki!）

gnome-usageは、システムのリソースをモニターするアプリケーション。GNOMEには、モニターアプリケーションとして、すでにgnome-system-monitorが存在するため、なぜgnome-usageが追加されたのかはよく分からない。

Arch Linuxでは、Usageはデフォルトではインストールされていなかった。Usageのパッケージは、AURのリポジトリに存在した。使ってみたい人は、自分でpackerなどからインストールできる。

$ packer -Ss gnome-usage

aur/gnome-usage 3.28.0-1 (9)
    A nice way to view information about use of system resources
aur/gnome-usage-git 3.28.0-1 (8)
    A nice way to view information about use of system resources

Thunderbolt 3への対応

Thunderbolt 3がサポートされるようになった。認証されていない接続を通して、データが盗まれるのを防ぐことができるようになった。

GNOMEでのThunderbolt 3への対応は、GNOME 3.30へのアップデートでさらに強化される予定になっている。

その他の変更

その他、GNOMEの設定（gnome-control-center）のインターフェイスや、gnome-box、gnome-photosなどGNOME系のアプリケーションの様々なアップデートがあった。それぞれのアップデートの内容は、「GNOME 3.28 Release Notes」で紹介されている。

参考：
[1]GNOME 3.28 Release Notes

普段使いのArch Linux

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2018年3月27日火曜日