LibreOffice Writerで縦書きができない
年賀状を印刷する際、LibreOffice Writerで宛名面を印刷する際、ハマったのでその内容を記しておく。LinuxのLibreOffice Writerで縦書きする人なんて、ほとんどいないと思うので「誰が読むんだ?」っていう記事ですが…症状としては、LibreOffice Writerで日本語で縦書きすると、きれいに表示されなかったり、縦書きの文章の印刷時にWriterがクラッシュする。結論から言うと、原因は縦書きで使うフォントにある。
Google Notoフォント(源ノ明朝、源ノ角ゴシック)を使うと、縦書きした時に長音符(ー)がうまく表示されなかったり、印刷時にクラッシュしたりする。一方で、IPAexフォント(IPAex明朝、IPAexゴシック)を使って縦書きするとこのような問題は発生しなかった。したがって、縦書きしたいときには、不具合が起きないフォント(IPAexフォント等)を使ってください。
Webで探してもこのような症状はほとんど見当たらなかったので、Arch Linuxで使っているNotoフォントのパッケージか、LibreOffice Writerに問題があるのではないかと思う。パッケージのバージョンは、以下の通り。
- Notoフォント:noto-fonts-cjk-otf 20170601-3(AURパッケージ)
- LibreOffice (Writer):libreoffice-fresh 5.4.4-1
詳しい症状
LibreOffice Writer上で、IPAex明朝と源ノ明朝を使って縦書きしてみると、以下のような表示になる。この画像から分かるように、源ノ明朝は長音符(ー)等の記号の表示がおかしかったり、行の中心からずれていたりする。
さらに、この文章を印刷しようとすると以下のように「予期しないエラーが発生し、LibreOfficeがクラッシュしました。作業中のファイルはすべて保存されます。これらのファイルは、LibreOfficeの次の起動時に自動的に回復します。」というエラーメッセージが出て、Writerがクラッシュする。
IPAex明朝だけを使って、縦書きしている場合はこのような印刷時のクラッシュは発生しない。
毎年、年賀状の作成時にはいろんなトラブルに見舞われます。Linux上で年賀状を作ると、絶対何かトラブルが起きるから早めに書かなきゃと思っているのですが、毎年ギリギリになってしまうのが情けない…
あと、Google Notoフォントに乗り換えてから、Google Notoフォント一本で行こうと思っていたが、このような不具合が出てきて他のフォントに頼らざるを得ないことが分かってテンション下がりました。IPAexフォントは優秀なので、IPAexフォントを使えってことですかね。
参考:
[1]バージョンアップで縦書きで使えないフォントが出てきた。 - Ask LibreOffice
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