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2017年4月9日日曜日

Google Notoフォント(源ノ明朝、源ノ角ゴシック)をインストールして使ってみる

Google Notoフォント(Adobe 源ノ明朝、源ノ角ゴシック)とは
Google Noto(Adobe 源ノ明朝、源ノ角ゴシック)フォントとは、GoogleとAdobeが共同で開発した無料のフォント。共同開発したフォントであるが、GoogleとAdobeで異なる名前で公開している。

Googleは「Notoフォント」という名前で、Adobeは「源ノ明朝、源ノ角ゴシック(英名:Source Han Serif, Source Han Sans)」という名前で公開している。名前は違うが、両者の違いはほとんどないとのこと。

今までは、ゴシック体のみの公開であったが、最近、明朝体バージョンのフォントが無料で公開されて、ニュースになっていたので使ってみた。

スラドのニュースを、載せておく。
あるAnonymous Coward 曰く、
 AdobeおよびGoogleが、オープンソースの明朝体フォント「源ノ明朝」および「Noto Serif CJK」をリリースした。

 両社は同じくオープンソースのゴシック体フォント「源ノ角ゴシック」および「Noto Sans CJK」を2014年にリリースしており、これらフォントの明朝体バージョンという位置付けだ。書体としてはどちらも同じで、デザインの著作権はAdobeが所有する。配布ライセンスはNoto Serif CJKがApache License、源ノ明朝はSIL Open Font Licenseで、どちらも自由にダウンロード/再配布/使用/改変などが可能。

 Googleによると、中国語簡体字(GB18030および中国の通用规范汉字表)および繁体字(BIG5)、日本語(JIS X 0208、JIS X 0213、JIS X 0212 Adobe-Japan1-6)、韓国語(古ハングル文字、1万1,172の最新文字、KS X 1001、KS X 1002)のすべてをサポートするとのこと。また、フォントウェイトは7種類が用意されている。

 両者の違いはほとんどないと思われるが、ウェイトの名称が若干異なっているようだ(源ノ明朝はExtraLight/Light/Regular/Medium/SemiBold/Bold/Heavy、Noto SansはExtraLight/Light/Regular/Medium/SemiBold/Bold/Black)。

オープンソースの明朝体フォントNoto Serif CJK/源ノ明朝リリース | スラド オープンソース


Notoフォントをインストール(ゴシック体)
Arch Linuxでは、公式リポジトリにパッケージが登録されている。公式リポジトリに登録されていることから、Arch Linuxとしても推しているフォントという気がする。

Arch Linuxでは、noto-fontsのパッケージがゴシック体(サンセリフ体)のパッケージ。明朝体(セリフ体)は、adobe-source-han-serifというパッケージなので、以下で別途インストールする。

公式リポジトリ上のパッケージを、調べてみる。
$ pacman -Ss noto-font

extra/noto-fonts 20170307-2
    Google Noto TTF fonts
extra/noto-fonts-cjk 20170404-1
    Google Noto CJK fonts
extra/noto-fonts-emoji 20170317-1
    Google Noto emoji fonts

AUR上のパッケージを、調べてみる。AURには、aur/noto-fonts-cjk-otf (Google Noto CJK fonts, use OTF type to solve some font fallback problems) があった。
$ packer -Ss noto-font

...
aur/noto-fonts-sc 20170408-1 (2)
    Noto CJK-SC fonts for Simplified Chinese
aur/noto-fonts-tc 20150617-1 (1)
    Noto CJK-TC fonts for Traditional Chinese
aur/noto-fonts-cjk-otf 1.004-1 (1)
    Google Noto CJK fonts, use OTF type to solve some font fallback problems
aur/ttf-noto-fonts-simple 2017.01.12-2 (0)
    Google Noto TTF fonts
aur/ttf-noto-fonts-ib 20170227-1 (0)
    Google Noto TTF fonts
aur/ttf-noto-fonts-emoji-ib 20170310-1 (0)
    Google Noto emoji fonts.
aur/noto-fonts-lite 20170307-1 (0)
    Google Noto TTF fonts (lite version)

今回は、ゴシック体としては、aur/noto-fonts-cjk-otf (Google Noto CJK fonts, use OTF type to solve some font fallback problems) のパッケージをインストールしてみる。CJKのフォントセットのため、インストール容量:720.69 MiBの巨大パッケージ。
$ packer -S noto-fonts-cjk-otf

源ノ明朝フォントをインストール(明朝体)
明朝体は、adobe-source-han-serif-otc-fontsという名前のパッケージで、公式リポジトリに登録されている。pacmanからインストールする。
# pacman -S adobe-source-han-serif-otc-fonts

インストールしただけだと、システムのデフォルトの明朝体として登録されないので、別途fontconfigの設定をする必要がある。

Notoフォントの見た目
Notoフォントを使って、ウェブページを表示してみるとこんな感じ。一つのパッケージに、ハングル等も入っているので、非常に便利。


今まで使っていた、IPAexフォントと比較してみた印象。
  • IPAexフォントの方が、個人的には見やすいと感じた。IPAexは今まで使ってきたフォントだから、単に、見慣れているためとも思うが。
  • 「き」等が少し丸く、カーブがきつめ。
  • IPAexと比べ行間が、広いと感じた。
  • アルファベットと日本語が混在していると、アルファベットが若干縦長に見える。(IPAexフォントは、アルファベットと日本語のバランスが良くなるように、設計されている。)

一つのパッケージで、CJKすべてインストールできるので、とりあえずIPAexフォントからNotoフォントに乗り換えようと思う。

IPAexフォントとの比較
IPAexフォント


Notoフォント


Notoフォントの小さい字がきれいに表示されない場合
Notoフォントの小さい字がきれいに表示できない場合は、「Arch Linuxで日本語フォントをきれいに表示 | フォントのインストール・見やすく表示する設定 | 普段使いのArch Linux」に解説に従って、ビットマップフォントを無効化する。

適用前


適用後



参考:
[1]Google Noto Fonts

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