2015年9月6日日曜日

LinuxでCDとDVDのリッピング

LinuxでCDとDVDのリッピング
LinuxでCDとDVDをリッピング(コピー)する方法をメモしておく。UbuntuやFedoraなどのディストリビューションでも同様の方法でできるはず。ただし、ツールのパッケージ名はそれぞれのディストリビューションで異なるので、注意する。例えば、libdvdcssはUbuntuではlibdvdcss2だった気がする。

CDのリッピング
mkisofsというツールを使う。Arch Linuxにあらかじめインストールされていると思う。GNOMEを使っていれば、CDを光学ドライブに入れるだけで、GVFS (Gnome Virtual File System) によって自動的にマウントされる。CDの場合、マウントポイントはデフォルトで /run/user/1000/gvfs/cdda:host=sr0/になっている。

したがって、CDをリッピングするには、以下のよなコマンドを打てばよい。1000はユーザーID (uid) なので、使用しいるユーザーによって変更する。また、~/image.isoは、出力先のパスなので、パスとファイル名は適宜変更する。
$ mkisofs -r -l -J -o ~/image.iso /run/user/1000/gvfs/cdda\:host\=sr0/

リッピングしたイメージをマウントしたい場合は、ディスクイメージマウンターで開けばよい。また、CDに複製したい場合は、Braseroのようなライティングソフトを使って、CDにイメージの書き込みを行えばよい。

DVDのリッピング
dvdbackupとgenisoimageというツールを使う。dvdbackupはpacmanからインストールする。また、libdvdcssもpacmanからインストールしておく。
# pacman -S libdvdcss dvdbackup

また、.bashrcの適当な行にVIDEO_FORMAT="NTSC"を記入して、エクスポートしておく。本当に必要かどうかは、不明だが一応記入しておく。
$ vim ~/.bashrc

...
export VIDEO_FORMAT="NTSC"
...

DVDもGVFSによって自動でマウントされる。マウントポイントは/run/media/ユーザー名/DVDディレクトリとなる。「ユーザー名」は使用しているユーザーのユーザー名に置き換える。DVDディレクトリはそれぞれのDVDによって異なるので、都度入れ替える。以下のコマンドでまず、DVDの情報を調べる。
$ dvdbackup -I -i /run/media/ユーザー名/DVDディレクトリ/

次に、リッピングする。-oで出力先のパスを指定、-nで出力先のディレクトリ名を指定する。出力先のディレクトリは、あらかじめ作っておく必要はない。以下のコマンドで、ホームディレクトリにdvdというディレクトリが作成され、DVDデータ(DVDロウデータ)がコピーされる。
$ dvdbackup -o ~/ -n dvd -M -i /run/media/ユーザー名/DVDディレクトリ/

次に、複製されたDVDデータから、genisoimageでイメージファイルを作成する。-oで出力先のパスを指定。オプション無しの変数で、読み込み先のディレクトリを指定。読み込み先のディレクトリは、DVDのマウントポイントではなく、複製したデータが存在するディレクトリとなる。
$ genisoimage -dvd-video -udf -r -l -J -o ~/image.iso ~/dvd/

生成したイメージをディスクイメージマウンターで開くことで、DVDディスクと同様にDVDデータを読み込むことができる。GNOMEであれば、ダブルクリックで開けると思う。イメージファイルができてしまえば、DVDのロウデータ(ここでは~/dvd/)は削除して問題ない。また、CDと同様に、Braseroのようなライティングソフトを使って、CDにイメージの書き込みを行えば、DVDをディスクに複製することができる。


参考:

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