昔は多くのページでFlashが使われていたが、最近はHTML5に切り替わってきている。モバイル向けのサイトでFlashが駆逐され、デスクトップ向けサイトでもHTML5が使われるようになってきている。YouTubeではHTML5がデフォルトになっているし、動画の形式を見てもmp4が増えてきてflv形式はかなり少なくなってきている。
HTML5コンテンツが広く使われるようになったことを知ったので、この機会にFirefoxでのFlash関連の環境を見なおしてみることした。flashpluginをアンインストールする方法と、flashpluginをアンインストールしないで使い続ける方法を試してみた。個人的には、flashpluginをアンインストールしてShumwayを使うより、flashpluginを使い続ける方法をおすすめする。
その1| flashpluginをアンインストールする方法
flashpluginのアンインストール
今まで「Firefoxで動画再生 = flashpluginが必要」と思い込んでいたが、flashpluginはほぼ必要なくなってきている。ブラウジングが重たくなる原因のflashpluginをアンインストールする。# pacman -Rsn flashplugin
Firefoxでh.264 videoを再生するために、gst-plugins-goodとgst-libavをインストールする。
# pacman -S gst-plugins-good gst-libav
Shumwayのインストール
まだFlashしか提供していないサイトに対しては、Shumwayを使うようにする。Shumwayを使えば、Flash PlayerがなくてもFlashコンテンツを再生することができる。ただし、完成度はそれほど高くないので、Flashコンテンツの一部だけしか表示されなかったりする。flashpluginをアンインストールして気がついたが、最近のページはFlashで作られているものがほとんどなくなってきている。こんなに少なくなっているとは、知らなかった。
# packer -S firefox-extension-shumway
2015年3月頃より前のshumwayはPKGBUILDファイルの問題で、アップデートされなくなっているようなので、それより前にインストールしたものは再インストールしたほうが良さそう。詳細はAURのページを参照。
「ツール」→「アドオン」→「拡張機能」から、Shumwayを有効にする。
その2| flashpluginを使い続ける方法
flashpluginでしか再生できないコンテンツも存在する。Shumwayのできがいまいちなので、Flashコンテンツを含むサイトを見たい場合はやはりflashpluginに頼るしかない。常時、flashpluginを有効にしているとブラウジングしている間に、どんどんFirefoxが重くなっていくので、必要なときだけflashpluginを有効にする。根本的な解決にはならないが、かなり有効な方法だと思う。flashpluginをインストールしていなかったら、pacmanからインストールする。
# pacman -S flashplugin
普段のブラウジングではHTML5プレイヤーを使う。HTML5プレイヤーでh.264 videoを再生するために必要なgst-plugins-goodとgst-libavを、インストールする。
# pacman -S gst-plugins-good gst-libav
「ツール」→「アドオン」→「プラグイン」に移動して、Shockwave Flashの設定を「常に有効化する」から「実行時に確認する」に変更する。これで、普段ブラウジングするときに、不要なFlashコンテンツを再生することがなくなり、かつデフォルトのプレイヤーがHTML5になるので、ブラウジングが非常に軽くなる。
YouTubeのページの設定
"その1"または"その2"の方法で、flashpluginをアンインストール、または無効化したら、YouTubeのページでデフォルトでHTML5プレイヤーが使われるように設定する。このページにアクセスして、「HTML5プレイヤーをリクエストする」をクリックする。表示が「デフォルトのプレイヤーを利用する」に変わればよい。
参考:
[1]YouTube now defaults to HTML5 <video>
[2]Browser Plugins#Flash_Player
[3]YouTube HTML5 動画プレーヤー
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