インストール関連記事
インストール関連記事はArch Linuxインストールのページにまとめてあります。それぞれ好みのインストールモードに合わせて参照してください。Xfce4を少し使ってみた感想
インストールして、少し触ってみた感想。カスタマイズとか日本語化とか試していないので、本当の使い勝手は不明。- GNOME 2.xと似ている。なので、GNOME 3.xが気に入らなくて、GNOME 2.xを使いたいという人にはおすすめ。
- 設定アプリ等がしっかりしているので、LXDEより使いやすい。ミニマル度:LXDE > Xfce4 > GNOMEの順。GNOME 3.xだと、余計なものが入りすぎてるけど、LXDEだと物足りないという人はXfce4がいいと思う。
- pulseaudioを使っていないので、pulseaudioを使いたくない人におすすめ。
- デフォルトのファイルブラウザThunarのウィンドウ位置が固定されない。いつも中央に出てきた。設定でなんとかなるんだろうか。また、Ctrl + Fでファイル検索してもカレント以下のファイルが検索されない。Ctrl + F以外のファイル検索の仕方が不明。
- デフォルトのxfce4-terminalは、背景を透明にできる。GNOMEとLXDEにはない利点。
GUI環境をインストールする前の準備
Arch Linux本体のインストールができたら、GUI環境をインストールする。OSのインストールをまだしていない方は、Arch Linuxインストールのページの「OSインストール編」を参照してください。ユーザー設定など
OSインストールが終わったら、ブートしrootでログインする。ホストネーム login: root Password:
rootでログインできたら、root以外の一般ユーザーを作成しておく。"ユーザー名"は適宜変更。
# useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash ユーザー名
作成したユーザーのパスワードを設定する。
# passwd ユーザー名
作成したユーザーからsudoを使って管理者権限でコマンドを実行できるようにする。visudoをして、%wheel ALL=(ALL) ALLのコメントアウトを解除する。
# visudo ... ## Uncomment to allow members of group wheel to execute any command %wheel ALL=(ALL) ALL ←先頭の#を削除する。 ...
bashのタブ補完を強化
とりあえず、vimをインストールする。# pacman -S vim
bashのタブ補完を強化するために、bash-completionをインストールする。
# pacman -S bash-completion
bash-completionをインストールすると、/usr/share/bash-completion/completions/以下にあるパッケージについてのタブ補完が有効になる。例えば、sudoあとのコマンド、pacmanの未インストールパッケージ名、systemctl (systemd)のサービスなど。
.bashrcの設定
自分の使いやすいように、.bashrcを設定。現在の設定はこんな感じ。インプットメソッドの設定は各自の環境に応じて変える。$ cat .bashrc # # ~/.bashrc # # If not running interactively, don't do anything [[ $- != *i* ]] && return # don't put duplicate lines in the history. See bash(1) for more options # ... or force ignoredups and ignorespace HISTCONTROL=ignoredups:ignorespace # append to the history file, don't overwrite it shopt -s histappend # for setting history length see HISTSIZE and HISTFILESIZE in bash(1) HISTSIZE=5000 HISTFILESIZE=10000 # check the window size after each command and, if necessary, # update the values of LINES and COLUMNS. shopt -s checkwinsize # make less more friendly for non-text input files, see lesspipe(1) [ -x /usr/bin/lesspipe ] && eval "$(SHELL=/bin/sh lesspipe)" # enable color support of ls and also add handy aliases if [ -x /usr/bin/dircolors ]; then test -r ~/.dircolors && eval "$(dircolors -b ~/.dircolors)" || eval "$(dircolors -b)" alias ls='ls --color=auto' #alias dir='dir --color=auto' #alias vdir='vdir --color=auto' alias grep='grep --color=auto' alias fgrep='fgrep --color=auto' alias egrep='egrep --color=auto' fi # some more ls aliases alias ll='ls -alF' alias la='ls -A' alias l='ls -CF' # プロンプトのカスタマイズ PS1='\[\e[1;36m\][\u@ \h \W]\$ \[\e[0m\]' # 環境変数の定義 export EDITOR="vim" export VIDEO_FORMAT="NTSC" export LC_MESSAGES="en_US.UTF-8" # コマンド履歴の共有(screenで履歴を共有したい場合、HISTSIZEが大きいとレスポンスが遅れる) # 詳細はhttp://iandeth.dyndns.org/mt/ian/archives/000651.html参照。 #function share_history { # 以下の内容を関数として定義 #history -a # .bash_historyに前回コマンドを1行追記 #history -c # 端末ローカルの履歴を一旦消去 #history -r # .bash_historyから履歴を読み込み直す #} #shopt -u histappend # .bash_history追記モードは不要なのでOFFに #PROMPT_COMMAND="share_history" # 上記関数をプロンプト毎に自動実施
時計合わせの設定
時刻合わせの設定をする。ntpではなく、systemdのユニットを使う。# timedatectl set-ntp true
timesyncd.confを設定する。
# vim /etc/systemd/timesyncd.conf ... [Time] NTP=ntp1.jst.mfeed.ad.jp ntp2.jst.mfeed.ad.jp ntp3.jst.mfeed.ad.jp FallbackNTP=0.arch.pool.ntp.org 1.arch.pool.ntp.org 2.arch.pool.ntp.org 3.arch.pool.ntp.org
いちおう、timesyncdが動いているか確認しておく。
$ systemctl -l status systemd-timesyncd ● systemd-timesyncd.service - Network Time Synchronization Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/systemd-timesyncd.service; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Wed 2015-02-11 14:05:35 JST; 1min 20s ago Docs: man:systemd-timesyncd.service(8) Main PID: 1512 (systemd-timesyn) Status: "Using Time Server 59.106.180.168:123 (0.arch.pool.ntp.org)." CGroup: /system.slice/systemd-timesyncd.service └─1512 /usr/lib/systemd/systemd-timesyncd Feb 11 14:05:35 Alpha systemd-timesyncd[1512]: Using NTP server 59.106.180.168:123 (0.arch.pool.ntp.org). Feb 11 14:05:43 Alpha systemd-timesyncd[1512]: interval/delta/delay/jitter/drift 32s/+7.960s/0.028s/0.000s/+0ppm Feb 11 14:06:15 Alpha systemd-timesyncd[1512]: interval/delta/delay/jitter/drift 64s/-0.000s/0.029s/0.000s/+0ppm
時刻合わせの詳しい説明は、Arch Linuxで時刻同期 | NTP, systemd-timesyncdに書いてある。
GUI環境のインストール
X環境のインストール
X window systemのサーバー関係のパッケージなどをまとめてインストールする。# pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit xorg-xclock xterm xorg-twm
ビデオドライバをインストールする前に、以下のコマンドでビデオカードを確認する。現在の環境はVGAをつけずに、Intel CPUのVGA機能を使っている。その場合、以下のようになる。
# lspci | grep VGA 00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Xeon E3-1200 v2/3rd Gen Core processor Graphics Controller (rev 09)
Intel CPUのVGA機能を使っているのであれば、xf86-video-intelビデオドライバのインストールする。
# pacman -S xf86-video-intel
startxでXが起動するか確認する。以下のように起動できたら、Xのインストールまでは成功。
$ startx
twmが起動したら、twm上で作業する。
Xfce4環境のインストール
Xfce4パッケージをインストールする。すべてのデフォルトのパッケージをインストールする。# pacman -S xfce4 xfce4-goodies gamin
ディスプレイマネージャはSLiMを使ってみようとしたが、パッケージがメンテナンスされていないようなので別のものを探してみた。だけど、良さそうなのが見つからなかったので、ディスプレイマネージャーは使わないことにした。再起動して、Xfce4を起動する。
# reboot
CUIのログイン画面が出るので、ユーザー名とパスワードを入力してログインする。
ホストネーム login: ユーザー名 Password:
ログインできたら、Xfce4を起動する。
$ startxfce4
このようにデスクトップが表示されれば成功。以下の画像が、カスタマイズしてない状態。ここからのコマンド操作は、端末のxfce4-terminal上で行う。日本語フォント、日本語入力のインストール、ロケールの変更等をして日本語環境を整備する。
参考:
[1]Beginners' Guide (日本語)
[2]Xfce
スポンサーリンク
スポンサーリンク
このBlogは基本からカスタマイズまで網羅してあるのでArch Linuxと格闘している者としてとても参考になります。ブックマークしました。
返信削除ひとつ読んでいて混乱してしまったのは、「コメントアウトする」という作業が通常と逆の意味で使われている点です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Comment_(computer_programming)#Debugging
見直しして必要に応じて修正していただけませんか。
私レベルのタコがシステムの設定ファイルをテキストエディタでいじる必要がある時は大抵すでに混乱しているかシステムが動かなくなるのではないかと怯えていることが多いので、用語の意味が逆になっていると恐怖感倍増しますので。
当ブログをお読みいただき、また、初歩的な間違いを指摘していただきありがとうございます。
削除一部のミスでも、他の箇所も間違っているのではという懐疑心を生んでしまうと思います。この他、間違いや分かりにくい箇所あれば、是非書き込みください!
今後とも、当ブログがお役に立てる機会があれば幸いです。